タイ国際航空、再構築計画をSECとSETに提出へ～ 事業再生からの退出を目指す

 タイ国際航空（THAI）は、事業再生計画の一環として、タイ証券取引委員会（SEC）およびタイ証券取引所（SET）に再構築計画を提出する準備を進めていると発表しました。この提出は、約4年間の事業再生後の段階に向け、投資家の信頼を回復するための資本再編戦略の一部です。タイ国営メディアNNTが2024年9月29日に伝えています。

再構築計画は、同社の事業戦略と今後の航空機調達を詳細に説明する2,000ページにわたる包括的な文書であり、資本調整や利払い前・税引き前・減価償却前利益（EBITDA）を少なくとも200億バーツに維持することが含まれています。主要な要素として、11月には債権者による債務の株式転換が予定されており、続いて12月には事業再生前の株主や従業員に株式が提供される予定です。

タイ国際航空（THAI）は、2025年2月までに裁判所の承認を得て事業再生プロセスからの退出を目指しており、来年第2四半期には株式の取引再開を期待しています。タイ国際航空（THAI）の株式は、負債超過および市場要件の不履行に関する懸念から2021年5月以降取引停止となっており、同社にはこれらの問題を来年までに解決する猶予が与えられました。

再構築計画は、タイ国際航空（THAI）が従業員数を半減し、保有機数を64機に削減するなど、大幅な縮小を経た後に策定されました。それにもかかわらず、同社は2024年上半期に89.9億バーツの売上に対して27億バーツの純利益を報告しており、これは前年同期比14％の増加となっています。