バーツ高と中国経済の低迷で懸念、中華ゴールデンウィーク中の中国人観光客が減少か？

タイでは、中国のゴールデンウィーク（2024年10月1日～7日）中に訪れる中国人観光客の数が、予想を下回る可能性があることが明らかになりました。主な要因として、バーツ高と中国本土の経済低迷が観光客の消費意欲を削ぐ結果となっており、外国人観光客の間ではサービス価格の値下げ交渉が始まっているとのことです。2024年9月26日に、英語メディアThe Phuket Newsが伝えています。

チョンブリ観光連盟の会長であるタネット氏は、バーツが他の主要通貨に対して上昇を続ければ、タイの観光業に悪影響を及ぼすと指摘。特に中国市場では、ホテル予約が伸び悩んでおり、ツアーグループの減少や観光客の直前予約が増加している状況とのこと。

さらに、タイホテル協会南部支部の会長であるスックシット氏によれば、プーケットにおける中華ゴールデンウィークは春節ほどの盛り上がりはなく、10月はオフシーズンにあたるため、予約状況も静かだと述べています。

オンライン旅行プラットフォーム「アゴダ」のデータでは、中国人旅行者による宿泊施設の国際検索数が前年同期比で137%増加したものの、バンコクは今年、バリ島に人気ランキングのトップを譲る結果となりました。

中国経済の低迷が中国人観光客の旅行予算に大きな影響を与えており、特に北京での公務員給与の削減や不動産セクターの不調がその原因とされています。ある大手インバウンドツアーオペレーターの関係者は、今回の中華ゴールデンウィーク中、中国からタイに訪れる1日あたりの観光客数が約3万人と見込まれ、2019年の4万人を下回ると予測しています。

さらに、バーツがドルに対して19ヶ月ぶりの高値を記録し、他のアジア通貨に対しても上昇していることが、観光客の消費意欲に悪影響を及ぼす可能性があります。タイ政府は、為替レートの影響や競争激化に対応し、中国やその他の外国市場を積極的に促進する必要があるとの声が挙がっています。

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