タイ政府、観光ガイドやセックスワーカーなどフリーランス労働者への福祉保護拡大を検討

タイ政府は、フリーランス労働者に対して、社会保障基金に登録されている従業員と同様の福祉保護を拡大することを検討しています。この新しい制度の下では、ツアーガイド、ライドシェア運転手、オンラインコンテンツ制作者、そしてセックスワーカーを含むフリーランス労働者が、医療やその他の福利厚生を受けられる可能性があります。ただし、このグループに属する人々は、所得を申告し、税金を納める必要があります。タイ国営メディアNNTが2024年9月24日に伝えています。

観光・スポーツ省ソラウォン・ティアントン大臣によると、さまざまな市民団体や労働組合との協議では、このような制度の実施に際して潜在的な課題が強調されました。その中には、セックスワーカーに対する法的保護と福利厚生の必要性が指摘され、多くのセックスワーカーがその職業の性質から身元を明かすことに消極的であるという問題も含まれています。

特に、ツアーガイドなどのフリーランス労働者が多く存在する観光産業は、経済に大きく貢献していることから、福祉保護の対象として優先的に検討されています。タイのプロフェッショナルツアーガイド協会は、このセクターのフリーランス労働者に対する保護拡大の緊急性を強調しています。

市民団体や労働組合から集められた意見は、フリーランス労働者の福祉保護に関する法案の基礎となり、政府は次の議会でこの法案を提出する予定です。