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タイ警察はタイ北部パヤオ県で2024年9月12日、携帯電話ショップのオーナーの口座から1,788,594バーツ(約760万円)を不正に送金した容疑で、レイと呼ばれるタイ式マッサージ師の女(26歳)を逮捕しました。
タイ式マッサージ師の女は、携帯電話ショップのオーナーである47歳の男性から、銀行口座の暗証番号を不正に取得し、49,000バーツ(約20万円)ずつ何度も送金することで、顔認証を回避しながら合計1,788,594バーツを奪ったとされています。
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被害者の携帯電話ショップのオーナーであるウィタワット氏(47歳)は、バンコク・ナラティワート通りにあるタイ式マッサージ店を訪れ、マッサージ師であるレイという女に出会いました。彼女は施術後に5,500バーツで「特別なサービス」を提供し、現金ではなく銀行振込での支払いを求めました。その際、レイはウィタワット氏のモバイルバンキングのアプリの暗証番号などを密かに記憶しました。
その後、レイはウィタワット氏に親しく接近し、食事に誘ったり、電話に出なかった時には彼の携帯電話ショップまで訪れるなどして信頼を得ました。また、頻繁に彼の携帯電話をチェックし、嫉妬心を装って、彼が他の女性と関わっていないかを確認するフリをしていました。
8月15日、レイはウィタワット氏に2万バーツを貸してほしいと頼み、その際もレイは携帯電話の操作を見て暗証番号などの情報を覚え続けました。そして、8月16日に初めて1,000バーツを自身の口座に不正に送金し、その後は顔認証を回避するため、49,000バーツ単位で何度も不正送金を繰り返しました。
この手口は数日にわたって続き、8月末までに合計39回にわたる不正送金が行われ、総額は1,788,594バーツ(約2百万円)に達しました。レイはSMS通知をオフにして被害者に気づかれないようにしていたものの、ウィタワット氏が異変に気付き、銀行の記録を確認したことで不正が発覚しました。
ウィタワット氏はすぐに警察に通報し、レイの口座を凍結する措置をとりました。レイは和解を求めて連絡をしてきましたが、ウィタワット氏は法的手続きを進める決意を示しています。
被害者側の弁護士であるエカポップ氏は、レイの行動は計画的であり、彼女が常習犯である可能性が高いと指摘しました。また、もし彼女がこの不正送金を行わなければ、ウィタワット氏との関係を維持し続けることができたかもしれないと述べています。
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