中国人所有の倉庫に偽ブランド化粧品多数

サムットサコーン県の入国管理局は2024年9月13日、中国人が運営する倉庫の捜索を行い、偽造された有名ブランドの化粧品を押収しました。この捜索は、偽ブランド化粧品がオンラインで販売されているという情報をもとに行われ、押収された化粧品の総額は約11万2176ドル（約400万バーツ）に上ります。

この事件は、サムットサコーン県ムアン郡にある倉庫で発生。入国管理局は、サムットサコーン県公衆衛生局、県雇用局、地区行政当局と協力し、9月13日に捜索を実施。倉庫内で5人の中国人が違法に働き、商品を梱包し、整理しているところを発見しました。

捜査により、この倉庫は登録番号のない商品やタイ語ラベルのない化粧品を保管・流通させていたことが判明。押収された品目は、偽造品や未登録の化粧品、タイ語のラベルがない商品が含まれており、合計6,000点に上ります。

押収された具体的な品目は、セタフィルクレンザー400個、セタフィルモイスチャー550個、セラヴィーローション3,000個、セラヴィークレンザー1,000個、セラヴィーセラム300個、ビオレUV400個、Rtoprクリーム200個、ダーマトリックスウルトラジェル150個です。

入国管理局は、この倉庫が中国人投資家によって運営され、オンラインストアで商品を販売するためのフルフィルメントセンターとして機能していたと説明しました。倉庫では1日に1,000件以上の商品が梱包・出荷されており、タイ国内の顧客に配送されていたとのことです。

今回の捜査により、中国人女性のユウが倉庫の責任者として特定されました。ユウは許可された範囲を超えた労働、労働許可証のない外国人労働者の雇用、誤ったラベルが付いた化粧品の販売目的での所持、さらに犯罪に関連する商品を隠匿していたとして起訴されています。

また、他の中国人4人、ワン（38歳）、スー（30歳）、リャン（32歳）、グアン（35歳）は、いずれも労働許可証を持たずに働いていたとして逮捕され、全員がムアンサムットサコーン警察署に引き渡され、さらなる法的手続きが進行中です。