タイ中部ナコンサワンで建設用クレーンが倒壊、1人死亡、住宅にも被害

©ナコンサワン県広報事務所

2024年9月12日午後3時40分頃、ナコンサワン県ムアン郡の建設現場で、大型クレーンが崩壊する事故が発生し、1名が死亡、近隣の住宅にも大きな被害が出ました。

事故が起きたのは、19階建てのコンドミニアムとショッピングモールの複合施設の建設現場で、突然クレーンが倒れ、周囲の建物や車両に残骸が落下しました。現場はナコンサワン中心部の商業エリアに位置しており、人口密集地における建設現場の安全基準に対する懸念が高まっています。

目撃者によると、クレーンが倒れる前に大きな金属音が聞こえ、その後すぐに倒壊したとのことです。レスキュー隊が直ちに現場に駆け付け、クレーン操作員であったカンボジア人労働者1名が死亡したことが確認されました。

この事故により、建設現場近くの住宅10軒が損傷し、多くの車両が破壊されました。被災した数世帯が避難を余儀なくされ、建設会社によって一時的な避難所が提供されています。なお、他に負傷者は出ませんでした。

当局は事故現場を封鎖し、原因究明のための調査を開始しました。初期の調査では、機械的な故障が事故の一因である可能性が示唆されていますが、さらなる調査が行われています。 

今後、当局と建設会社によるクレーンの安全検査が実施される予定です。