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タイ政府、鉄道各路線の共同乗車券システム導入に向けた立法を検討

2024年8月31日 配信

タイではSuicaやPASMOなど、どんな交通機関でも利用できるような共同乗車券システムのカードがなく、たとえばBTSとMRTで乗り換えるときは、別のカードを使用します。以前より共同乗車券システムの話は出ていますが、今でも実現出来ていません。



タイ政府は、全ての電車路線における運賃を一律20バーツに抑える方針を進めています。しかし、この施策の成功は、鉄道利用の増加を目指す共同乗車券システム管理法案の迅速な成立にかかっています。タイ国営メディアNNTが2024年8月30日に伝えています。

スリヤジュンルンルアンキット副首相兼運輸大臣(暫定)は、タイ運輸省が20バーツ均一運賃政策に責任を持って取り組んでいることを再確認しました。この政策は、バンコクとその郊外を結ぶ全ての色分けされた鉄道路線に適用されます。スリや大臣は、この計画の一環として、全ての鉄道路線を統一するために不可欠な「共同乗車券システム管理法案」が、下院解散と新政府への移行により約1か月遅れていると述べました。そのため、まだ閣議に提出されていません。

現在、この法案は議会に提出される前にさらに審査するため、国家法務局に送られています。下院で承認され次第、政府は共同乗車券システムに参加する民間事業者に補償するための基金を設立する予定です。

スリヤ大臣は、他の鉄道路線も来年9月までに20バーツ運賃政策を採用することを期待しています。

さらに、スリヤ大臣は、内閣が以前にレッドラインとパープルラインに対し、一年以内に均一運賃政策を実施することを承認したことにも言及しました。この承認は11月に期限切れとなります。タイ運輸省の規定によれば、両路線が国家所有であるため、新内閣は自動的にこの政策を延長することができます。スリヤ大臣は、この延長が通勤者に悪影響を与えないと確信しています。

タイ鉄道局(Department of Rail Transport:DRT)の報告によると、2022年10月16日から2023年6月30日までの20バーツ運賃制限導入前のレッドラインとパープルラインの乗客数は、約1,880万人でした。そのうち、レッドラインは478万人、パープルラインは1,403万人でした。

2023年10月16日から今年6月末までの均一運賃政策導入後、両路線の合計乗客数は2,377万人に増加しました。レッドラインは723万人に増加し、パープルラインは1,653万人に増加しました。全体で両路線の乗客数は68.54%増加し、レッドラインは51.15%増加、パープルラインは17.39%増加しました。

■Govt Looks into Legislation to Push for Joint Ticketing System for Rail Lines|NNT 

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