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おじいちゃん(73歳)が孫に会うため自転車で200キロの旅

2024年8月30日 配信

タイ東北部ブリラム県で暮らす73歳の男性のトンシーさんは、身体も心も強靭で、自転車に乗って200km以上も離れた別の県に住む孫に会いに行く旅を決行しました。トンシーさんにとって年齢や体力は障害ではなく、家族や親戚がどれだけ心配しても、「幸せだから」と話し、誰も自転車の旅を止めることは出来なかったのです。



各報道によると2024年8月28日、ブリラム県のチョクチャイ-デチャウドム道路沿いで、暑い日差しの中、一人で自転車を漕いでいるトンシーさんが地元メディアと救助隊により発見されました。心配して声をかけると、トンシーさんはプラスチック袋から身分証明書を取り出し、自分がブリーラム県ムアン郡のバンヤーン村出身であることを示しました。

トンシーさんは、ナコンラチャシマ県パクチョン郡に住む孫に会いに行った帰りだと語り、そのために200km以上の距離を自転車で移動したと説明しました。家族は心配して止めたそうですが、トンシーさんは「誰にも迷惑をかけたくないし、これをすると幸せになる」と言い残して出発したのだとか。

なお、トンシーさんが発見された時点で、ブリラム県の自宅までの距離は50キロほど。「すぐに到着する」と楽観視していたトンシーさんですが、救助隊の提案を受け入れ、自転車をトラックに積んで自宅まで送られました。

トンシーさんが自宅に到着すると、妻のホムさんや親戚たちは大喜び。トンシーさんが自転車で家を出たのは8月12日で、その後どこに行ったのかわからず心配していたのだとか。家族はトンシーさんが遠くまで自転車で出かけるのが好きだと知っていたため、ただ無事に帰ってくることを願っていました。

トンシーさんは以前にも、バンコクまで自転車で行ったことがあり、家族や孫たちは彼の安全を心配して「危険だから行かないで」と頼んだこともありましたが、彼は「孫が恋しい」と言い、耳を貸しませんでした。

今回の旅についてトンシーさんは、ナコンラチャシマ県にいる両親を亡くした孫のことが心配だったと語りました。旅にはお金を持たず、ラジオと衣類、タイヤの空気入れだけを持って出発し、疲れたら休憩し、夜は安全のために人のいる場所で寝泊まりしました。その間、多くのタイ人が水や食べ物を提供してくれたことに感謝し、「人の温かさに触れ、幸せな気持ちになった」と述べています。

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