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女性記者への暴行疑惑でプラウィット氏に倫理審査を要請

2024年8月18日 配信

タイ国家放送通信委員会(NBTC)とタイ放送ジャーナリスト協会(TBJA)は2024年8月17日(土)、政治家でタイ国民国家の力党党首のプラウィット・ウォンスワン氏が8月16日(金)のインタビュー中にThai PBSの女性記者に対して暴行を加えたという疑惑について、倫理審査を求める共同声明を発表しました。



声明によると、NBCTとTBJAは、プラウィット氏が「何を聞いているのか?」と繰り返し言いながら、女性記者の頭頂部を掴む様子が映ったビデオに言及しています。

その記者は、8月16日(金)の朝に行われた首相選挙でタイ貢献党のペートンタン・チナワット氏が選ばれたことについて、プラウィット氏がどう思うかを、車に向かう途中にに質問していました。なお、プラウィット氏は、フランスから帰国したオリンピック選手とそのコーチを歓迎するイベントに出席しており、投票には参加していませんでした。

事件が公になった後、タイ国民国家の力党は、プラウィット氏の行為は、国家安全保障問題を長年取材してきた記者との冗談のような軽い会話であったと主張しています。

共同声明では「NBCTとTBJAは、この問題に深い懸念を持って徹底的に調査した結果、プラウィット氏の行為は、職務を遂行していた記者に対する怒りと脅しの表れであったと結論づけました」としています。

また、NBCTとTBJAは2021年の出来事にも言及。プラウィット氏が記者に「どこの大学を卒業したのか」と尋ねたことがあり、これには「報道の義務を軽視する意図があった」と主張しています。

NBCTとTBJAは、プラウィット氏の行為が、2020年制定の「国会議員および委員会の倫理規定」に定められた倫理基準に重大な違反があるかどうかを判断するための倫理審査を要請すると述べました。

審査は、他者の個人の権利と自由を尊重し、無礼な行動や言葉を禁止する第12条、および他者に対するいかなる形の脅迫、悪意、または身体的暴力を禁止する第13条に焦点を当てるべきであると付け加えました。

声明では、「この措置は、国会議員の品位を守り、メディアの役割を保護することを目的としています」と述べられています。

 

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