タイ人労働者にイスラエルとレバノンへの渡航延期を勧告

タイ労働省は、イスラエルまたはレバノンへの渡航を計画しているタイ人労働者に対し、地域の緊張が高まっているため、計画を延期するよう警告しています。この警告は、2024年7月31日にイランで行われたイスラム組織ハマスの最高幹部であるイスマイル・ハニーヤの暗殺を受けて発出されており、暴力の拡大に対する懸念が高まっています。この警告は、雇用局ソムチャイ局長の署名により、すべての県知事に送付され、労働者に状況を知らせるよう指示されています。2024年8月18日にタイ国営メディアNNTを伝えています。

イスラエル・テルアビブのタイ大使館がテヘランの労働問題事務所と連携して行った安全評価によると、イスラエルとレバノンの状況は依然として不安定です。この警告は8月15日から発効しており、さらなる通知があるまで継続されます。ピパット・ラチャキットプラカーン暫定労働大臣は、労働省が状況を綿密に監視していることを確認しており、すべてのタイ人労働者に渡航計画を延期するよう要請しています。

イスラエルとレバノンの懸念にもかかわらず、タイ労働省は海外雇用プログラムを継続しています。今年、労働省は10万人のタイ人労働者を海外に送り出すことを目標としており、すでに77,918人がこのプログラムの下で渡航しています。また、タイ労働省は韓国との労働協力を強化するために、契約間の待機時間短縮や自然災害による影響を受けた労働者への追加支援を含む2年間の覚書に署名しました。

この合意の下で、今年は8,688人のタイ人労働者が韓国に渡航しており、昨年と比べて3,888人の増加となっています。