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タイ北部ランパーン名物ニワトリ柄陶器が危機、中国製品のダンピングで

2024年8月14日 配信

タイ北部ランパーンの名物といえば、ニワトリの絵柄が入った陶器です。ランパーンは粘土が豊富に産出されるために陶器の生産が盛んで、そこに街のシンボルであるにニワトリの絵を入れたのだとか。

なぜニワトリがシンボルなのか?「昔、お釈迦様がランパーンを訪れることに。しかし、街の人たちは朝早く起きられるか心配でした。このとき、仏教徒を守る神様であるインドラ神が、白い鶏に姿を変えて街の人を起こしてくれたおかげで、無事お釈迦様を迎えられた、というのです。ランパーン県の県章はプラター・ランパーン・ルアン寺の門の下に鶏が立っているデザインです。(過去のNHKの情報より、現在は削除)」とのこと。



ランパーン陶磁器協会の会長は、中国製の安価な陶磁器がオンライン販売で出回る事により、県内の陶磁器事業者が深刻な影響を受けていると嘆いています。新型コロナ感染拡大前は328あった中小の陶磁器工場のうち、200以上が閉鎖され、現在稼働している工場は89か所のみとのこと。会長は、中国からの輸入品を緊急に規制するよう政府に訴えています。

現在、中国製品の陶磁器がオンラインで非常に低価格で販売されています。これは、中国がヨーロッパへの販売が困難になったため、ASEAN市場、特にタイ市場に注力しているためです。非常に低価格でダンピングされたこれらの商品は、中小の陶磁器工場に直接影響を与えており、さらなる損失を避けるために生産を減速させたり停止したりする工場が増えています。

会長はさらに、新型コロナで弱体化したランパーンの陶磁器事業者たちが、現在は生き残るために奮闘していると述べました。地元行政機関からの全面的な支援を受けているにもかかわらず、それだけでは不十分であると彼は主張しています。特にチェーホム郡にある高品質のカオリン源を活用した伝統的なランパーン陶磁器を保護するために、政府が何らかの対策を講じなければ、ランパーン陶磁器は確実に消滅してしまうだろうと言います。

ランパーンのアイデンティティを象徴するニワトリ、バナナの木、牡丹の花のシンボルを持つ『ニワトリ柄陶器』は、製造に約20バーツかかります。一方、中国製はオンラインでわずか5バーツで、しかも無料配送で販売されています。

 

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