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タイ国有鉄道(SRT:State Railway of Thailand)は、2024年7月28日(日)にタイ最長の鉄道トンネルを通る初列車を運行します。このトンネルはサラブリ県のマーブカバオ(Mab Kabao)駅とヒンラボ(Hin Lab)駅の間に位置するパーサデットトンネル(Pha Sadet tunnel)で、全長5.41キロメートルです。
この列車は、東北部二重線路ルートの一部で、サラブリ県のマーブカバオ駅からムアクレック(Muak Lek)駅までの13.2キロメートルを運行します。このルートはナコンラチャシマ県のクローンカナンチット(Khlong Khanan Chit)駅まで続く全長42.9キロメートルの二重線路ルートの一部です。
パーサデットトンネルは、幅7.5メートル、高さ7メートルの二重トンネルであり、タイで最も長い鉄道トンネルとして注目されています。また、この区間にはヒンラボ駅とムアクレック駅の間にヒンラボトンネルもあり、幅11メートル、高さ7.3メートル、全長265メートルの二重線路トンネルです。
パーサデットトンネルには必要な安全装置が完全に備わっており、通気・照明システム、監視制御およびデータ収集システム、消火器、CCTV監視カメラ、緊急電話、バックアップ発電機などが含まれます。また、不正な侵入者、熱、酸素、一酸化炭素、二酸化硫黄のレベルを検出するセンサーも設置されており、全米防火協会(NFPA:National Fire Protection Association)130規格に準拠しています。
さらに、パーサデットトンネル内には、500メートルごとに11のクロスパッセージが設置されており、緊急時には乗客の迅速な避難が可能です。新しいトンネルの導入により、東北部への鉄道旅行時間が約20分短縮されると期待されています。
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