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経済発展が続くタイ。しかし、それに取り残された貧困層もいます。そういった貧困層の生活のサポートをしている団体の1つが「バンコク・コミュニティ・ヘルプ・ファウンデーション(BCHF)」。長年タイに住むビジネスマンのフリソ・ポルダーヴァートさんとグレッグ・ラングさんの2人によって、2020年4月に創設され、これまで通算で200万人もの人々を助ける活動を行ってきました。
同ファウンデーションが行っているのはボランティアによるご飯の配布、不要な衣類・家具・家電を回収し配布、子供たちへの奨学金提供などなど。また、貧困層が集まるクロントイ地区で「ノウリッジ・エクスチェンジ・センター」を作りました。
「知識や情報が貧困層の人たちの生活を変えるきっかけになると私たちは考えています。無料の英会話教室やパソコン教室をそこで開いています」とフリソさんは語ります。
英会話教室はまず「楽しい」を基本にしています。英語の歌を歌ったり、ダンスやゲーム、絵を描いたり、そういったことを通じて楽しく子どもたちに英語を学んでいます。
「最初はアルファベットも知らなかった子達が、こういったアクティビティを通じて次第に英語が上達していくのです。英語圏のネイティブの方でなくても、ボランティアに是非参加してください。いろいろな国の人々や文化に触れるのは子供達にとってとても有意義なことですから」
毎週土曜の午前に子供向けの英語教室が開催されている他、毎週火曜の夜には大人向けの英語教室が開かれています。
またコンピューター教室も行っています。
「IT企業に協力を強力を求めコンピューターを提供してもらい、同時に、基本的なパソコンの知識をスラムの人々に教えてもらうように頼みました」
同ファウンデーションではスラム地区の家のリノベーションや新しい家作りも行っています。
「ある家では電気も水も使えない状態で、子供を含めた20人もが一緒に暮らしていました。あまりに建物がひどい状態だったので。、家の近くに他の住居を借りて、そこに3ヶ月仮住まいしてもらい、一から家を作り直すことにしました。こういった家作りや リノベーションは、スラムのコミュニティの中の大工さんや電気技師の人たちに仕事をしてもらっています。スラムの中でお金が回るようにしたいからです。そしてペンキ塗りなど比較的簡単な作業はボランティアの人にやってもらっています。これまで全く経験がない方でも全然OKですので、ぜひ参加してみてください」
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様々な活動を行っているBCHFですが、私たち日本人にも出来ることがあるのでしょうか?もちろん、たくさんあります。
①不要な中古品の寄付
衣類、オモチャ、本、家具、電化製品など何でも構いません。スクンビット周辺を含め15か所の回収スポットがあって、そこに持ち込んで貰うことも出来ますし、無料のピックアップサービスも行っています。詳細は同ファウンデーションのホームページをご覧ください。
②寄付
同ファウンデーションのホームページに掲載されているQRを使えば簡単に寄付金を送付することが来ます。貧困家庭の子供の奨学金スポンサーになることも出来ます(年間4,850B)。
③ボランティア
毎週火曜日~日曜日に行っている炊き出しの用意や配布を手伝うことが出来ます。同ファウンデーションにメールや電話で申し出てください。
[住所]
23 Sukhumvit 10 Alley, Khwaeng Khlong Toei, Khlong Toei, Bangkok 10110
[電話]
(+66)84 539 7380
[メール]
Info@bangkokcommunityhelp.org
[ウェブ]
https://bangkokcommunityhelp.org/
https://www.facebook.com/BkkCommunityHelp
https://x.com/BKK_community
https://www.instagram.com/bangkokcommunityhelp
[取材・撮影・記事作成 梅本昌男]
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