タイも鳥インフルエンザに対する監視を強化

タイ保健省疾病管理局は、アメリカでの人間の感染例が報告されたことを受けて、鳥インフルエンザに対する監視活動を強化しています。疾病管理局トンチャイ局長は2024年5月26日、アメリカでの最近のH5N1ヒト感染例が、特に哺乳類、具体的には感染した牛からの感染を伴うことから、厳重な監視の必要性を強調しました。タイ国営メディアNNTが5月27日に伝えています。

最初のアメリカでの感染例は4月1日にテキサス州で確認され、続いて5月22日にミシガン州で2例目が確認されました。これらの発生にもかかわらず、トンチャイ局長は、タイが同様のアウトブレイクのリスクが低いと断言しました。というのも、タイはアメリカから乳牛を輸入していないからです。トンチャイ局長は、タイの最後の重大な鳥インフルエンザの発生は2004年であり、それ以来、タイ農業・協同組合省畜産開発局やタイ国立公園・野生動物・植物保全局と連携した強固な監視システムが整備されていると指摘しました。

疾病管理局はまた、アメリカの保健当局と協力して動物や人間における鳥インフルエンザ感染を追跡しています。強化された監視措置には、インフルエンザのような症状がある国際旅客の監視や、公衆衛生防御を強化するための保護機関との協議が含まれます。

疾病管理局アピチャート副局長は、タイでは国内の鳥インフルエンザ感染例が何年も報告されていないものの、警戒が重要であることを市民に呼びかけました。アピチャート副局長は市民に、病気や死んだ鳥に接触しないこと、動物との接触後には手を洗うなどの良好な衛生習慣を実践すること、家禽や卵を十分に加熱調理することを勧めました。また、異常な鳥や家禽の死亡があった場合にはすぐに家畜当局に報告することの重要性を強調しました。