ニューヨークのメトロポリタン美術館から2つの古代遺物がタイに返還

タイ文化省は、ニューヨークのメトロポリタン美術館から2つの古代遺物が返還されたことを歓迎し、タイとアメリカの文化関係における重要な瞬間を祝いました。この遺物は「Golden Boy」として知られるヒンドゥー教の神シヴァの青銅彫刻と、「Kneeling Woman」として知られるもので、2024年5月20日にタイに到着し、翌日にバンコクで行われた式典で正式に引き渡されました。タイ国営メディアNNTが伝えています。

これらの1000年前の彫刻はメトロポリタン美術館のコレクションの一部でしたが、タイから違法に持ち出されたものであることが確認されました。ニューヨークの美術館がその所蔵する古代遺物の合法的な起源を確保する計画に従い、2つの遺物は展示から外され、2023年12月に返還の計画が進められました。

メトロポリタン美術館は、タイ外務省およびタイ芸術局と協力して、これらの遺物の返還を円滑に進めました。5月14日、タイ内閣はタイ文化省に対し、これらの彫像の受け入れを進めるよう指示し、それらが国宝としての地位を再確認しました。

これらの遺物は現在、国立博物館のマハスーラシンハナート・ビルディングのロッブリー・ルームで展示されています。関連するシーサケット県プラサート・サ・カムペーン・ヤイの大きな青銅彫刻とともに展示されており、11世紀のタイの芸術遺産を垣間見ることができます。

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