タイ国家放送通信委員会とAISが緊急警報モバイルシステムの試験運用を開始

タイ国家放送通信委員会（NBTC）と通信大手のAIS は、携帯電話を介した緊急警報メカニズムとして設計された国内初のセルブロードキャストサービス（CBS）システムの試験を開始しました。2024年3月7日にタイ国営メディアNNTが伝えています。

NBTC本部で展示されたこのCBSシステムは、従来のSMS方式のように電話番号に依存せずに、指定エリア内のモバイル デバイスに災害警報を直接配信することを容易にします。これにより、一般の人がアプリをダウンロードすることなく、緊急情報を迅速かつ効率的に伝達できるようになります。

この標準化された緊急警報システムの導入は、特に暴力、銃撃、自然災害が発生した際に、公共の安全を強化し、経済的信頼を高め、社会と観光客の幸福を確保することを目的としています。システムの統合が成功するかどうかは、政府による中央指令センターの設立と、その運用のための適切な規制の制定にかかっています。

NBTCの資金提供と、さまざまな機関との協力活動によってサポートされているこのシステムのインフラストラクチャは、コンテンツ定義および配信領域についてはセルブロードキャストエンティティ（CBE）を介して政府が管理し、実際のメッセージについてはセル ブロードキャスト センター（CBC）を介してモバイル通信事業者によって管理されます。 

システムの試験が目標を達成したことで、タイの緊急サービスとの統合を拡大する計画が進行中です。携帯電話事業者は、NBTCへの年間拠出金からの控除によって設置費用を負担することが見込まれています。

 ■NBTC and AIS Launch Emergency Alert Mobile System Trial｜NNT