新型コロナウイルス「JN.1」がタイで初検出

ラマティボディ病院 医療ゲノミクスセンターは2023年12月19日、タイで初めて新型コロナウイルス（COVID-19）オミクロン株の変異系統である「JN.1」が検出されたと報告しました。 10月28日にバンコクで発見されました。

世界保健機関（WHO）は、英国と米国の保健当局とともに、特に「JN.1」が多くの国で急速に広がっていることから、脆弱な人々にワクチン接種を受けるよう勧告することで「JN.1」の蔓延に対応してきました。 ラマティボディ病院 医療ゲノミクスセンターは、他国の傾向を反映して、2024年初めにタイでも「JN.1」が主要な新型コロナウイルス株になると予想しています。

なお「JN.1」は急速に広まったにもかかわらず、重篤な症状や入院の増加には関連していません。 世界で最も多くの「JN.1」感染者が報告されているのはデンマークで、次いで米国、シンガポール、フランス、英国が続いています。 アジア諸国では少なく、日本、中国、韓国、台湾、マレーシアで症例が報告されています。

 世界保健機関（WHO）は12月19日、「JN.1」を「注目すべき変異株」に分類しました。世界的な公衆衛生に大きな脅威をもたらすリスクは低いとのことです。