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日本ASEAN友好協力50周年特別首脳会議に出席するため日本を訪れたタイのセター・タウィーシン首相は2023年12月16日、岸田文雄首相との首脳会談を実施しました。会談後に岸田首相は、セター首相に対して、タイ米を原料として製造されている沖縄の泡盛を両国の友好の象徴として贈呈しました。
※泡盛はタイから沖縄に伝わり、日本全国に焼酎として広まったと言われています。
以下に外務省の情報を転載します。
1 冒頭
岸田総理大臣から、セター首相の訪日を歓迎する、セター首相と緊密な両国の経済関係を更に強化するとともに、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持・強化し、人間の尊厳が守られる世界を確保すべく、タイを含むASEANと協力を強化していきたい旨述べました。これに対し、セター首相からは、日本の温かい歓迎に感謝する、今次訪日中、日本の民間企業との面会や投資セミナーを通じてタイへの投資誘致を働きかけた、日本からの投資を重視しており、特に経済面での日本との協力を更に発展させていきたい旨発言がありました。
2 二国間関係
岸田総理大臣から、アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)首脳会合等を通じた両国のエネルギー分野での協力強化について言及するとともに、特に、タイの生産・輸出拠点としての次世代自動車産業の競争力維持・強化等を議論する「エネルギー・産業対話」をタイと立ち上げたい旨述べました。セター首相は、同対話の立ち上げの検討に合意し、両首脳は関係省庁に調整の加速化を指示しました。また、セター首相から、エネルギー分野やデジタル分野を含め引き続き日本と協力したい、自動車産業においてはタイでの日本の自動車関連企業の活動を後押ししていきたい旨の発言がありました。
加えて、セター首相から、両国の投資を更に活発にするため、タイに来る日本人短期ビジネス出張者に対して査証免除措置を講じることを決定した旨発言がありました。これに対し、岸田総理大臣から、日本人短期ビジネス出張者への査証免除措置を実現いただき感謝する、本件の実現により、日本からタイへの投資が益々活発になることを確信している旨述べました。
3 地域・国際情勢
岸田総理大臣から、イスラエル・パレスチナ情勢について、人質となったタイ国民が解放されたことに言及し、残る人質の解放を祈念する旨述べました。これに対し、セター首相から、全ての人質の解放に向けて引き続き関係国と連携していきたい旨の発言がありました。
その他、ロシアによるウクライナ侵略、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応等の東アジア情勢、ミャンマー情勢といった地域・国際情勢についても意見交換を行いました。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/s_sa/sea1/th/pageit_000001_00114.html
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