タイ文化省、映画やゲームの検閲の権限を政府から製作者へ

タイ文化省は、検閲の権限を政府から製作者に移すことで国内の映画産業を変革することを目的とした新しい映画・ゲーム法の法案を完成させました。タイ国営メディアNNTが2023年11月28日に伝えています。

セームサック・ポンパーニット文化大臣は、この法案は既存の政府検閲委員会を、映画とゲームの自治評議会に置き換えることを目的としていると述べました。

文化大臣は、この動きはクリエイティブコンテンツに対する国家管理を軽減し、映画業界やゲーム業界の自主規制を促進するタイの取り組みの一環であると詳しく説明。 提案された法案は、プロデューサーに権限を与えることに重点を置き、芸術表現とビジネス運営のためのより自由な環境を奨励します。

新しい法律の主な特徴は、コンテンツが年齢に適したものであり、責任を持って制作されることを保証する規定により、若年層の視聴者の保護に焦点を当てていることです。 この法案は、制作者が自主規制の評価システムを導入し、特に子供や青少年向けのコンテンツに関して、社会基準に対する責任を高めることを提案しています。

この法案はまた、監督やゲーム開発者を含む映画およびゲーム業界の人材を支援するための専用基金の設立を提案。文化省は現在、タイのソフトパワー促進を任務とするタイクリエイティブコンテンツ庁（THACCA）法案と重複しないように法案を検討しています。