|
|
APEC首脳会議に出席するためにアメリカの米国サンフランシスコを訪問中の岸田文雄内閣総理大臣とタイのセター・タウィーシン首相兼財務大臣が2023年11月15日、午後3時から30分に渡って首脳会談を行いました。
日本の外務省によると日・タイ首脳会談では、イスラエル・パレスチナ情勢や、ロシアによるウクライナ侵略、東シナ海・南シナ海、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮、ミャンマー情勢といった地域・国際情勢についても話が行われたとのこと。
以下に、日本の外務省の情報を転載します。
1 冒頭
岸田総理大臣は、セター首相の就任に祝意を述べるとともに、「包括的戦略的パートナーシップ」となった両国関係の更なる発展、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化に向けてセター首相と協力していきたい旨述べました。また、来月の日ASEAN友好協力50周年特別首脳会議において、将来の日・ASEAN関係の方向性と新たな協力のビジョンを共同で打ち出したい旨述べました。これに対し、セター首相からは、岸田総理大臣と会談できて光栄に思う、日本とタイは長年、様々なレベルで協力してきており、今後、日本との協力を更に発展させるため岸田総理大臣と連携していきたい旨発言がありました。
2 二国間関係
岸田総理大臣から、東南アジアにおける日本企業の拠点であるタイでのビジネス環境の改善、アジア・ゼロエミッション共同体構想(AZEC)での協力、安全保障分野での協力や地域協力をタイと推進していきたい旨述べました。
これに対し、セター首相から、エネルギー分野や自動車産業をはじめとする様々な面で引き続き日本と協力したい、日本からの投資を重視しており、両国の投資を更に活発にしていきたい旨の発言がありました。
3 地域・国際情勢
岸田総理大臣から、イスラエル・パレスチナ情勢を深刻な懸念を持って注視しており、死傷されたタイの方々へのお悔やみを述べました。また、岸田総理大臣から、今般のテロ攻撃を断固として非難すると同時に、ガザ地区の人道状況は、深刻化の道を辿っており憂慮している、事態の早期沈静化を強く望んでいる旨述べました。これに対し、セター首相から、お悔やみに感謝する、引き続き関係国と連携していきたい旨の発言がありました。
その他、ロシアによるウクライナ侵略、東シナ海・南シナ海、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮、ミャンマー情勢といった地域・国際情勢についても意見交換を行いました。
関連記事