無許可でボトックス、偽医師を逮捕

タイ警察は2023年10月5日、10年以上の実務経験を持つ経験豊富な医師であると偽ってボトックス注射などを行っていた、41歳のタイ人の女を逮捕しました。逮捕は、サラブリー県のホテルで行われ、容疑者はFacebookページでライブ配信中でした。

容疑者は、100％本物のボトックス注射を行っていると被害者たちに信じ込ませ、施術ごとに1万バーツを受け取っていました。なお容疑者は、施術中に標準的な医療衛生規則を守らず、手を洗ったり被害者の顔を清潔にしたりせず、手袋も着用せず、血のついたティッシュを床に不注意に捨てたりしていたのだとか。

施術から1週間して被害者の状態が悪化。顔全体に偽物の液体物質を注射されたことにより重度の炎症が起き、被害者たちは有害物質を除去するための高額な手術を複数回受けなければならず、金銭的な苦痛と絶え間ない苦しみを味わいました。

「過失により他人に重大な危害を与え、許可なく医療行為を行った」として逮捕された容疑者は、当初容疑を否認。その後、さまざまな場所で同様の施術を数回行ったことを認め、医療知識もなく、医療の教育を受けておらず、欺瞞的な美容施術を行っていたと告白しています。