今でも黄金の三角地帯で大量の覚醒剤を生産、日本へ流通も

タイ警察は、今年最大規模の麻薬押収作戦の一環として、1500万錠以上の覚醒剤と他の違法薬物、総額3億バーツ相当を押収しました。2023年10月1日にタイ国営メディアNNTが伝えています。

首都バンコクの北にあるナコンパトム県の住宅で、違法薬物を所持していたなどの容疑で4人が逮捕されました。押収品には、420キログラムの覚醒剤とヘロインが含まれていました。

法務大臣はこの押収について、「タイの中心部、住宅地にある最大の麻薬貯蔵施設の一つだ」と述べました。

タイ警察長官は、押収品の総額は3億バーツで、薬物は隣国で製造されたものであると述べました。

国連は2023年初め、東南アジアにおける合成薬物の取引が急増しており、大量の覚醒剤が今でもメコン川の黄金の三角地帯で生産されていると報告しています。この地域は、違法薬物の生産が長く続いており、最近では、日本やニュージーランドにまで達する流通網を持つアジアの犯罪組織が使用するアンフェタミン系刺激薬、特に覚醒剤の巨大な生産拠点となっています。