バンコクのタクシー運転手、忘れ物の財布を乗客に返す

乗車拒否やメーター不使用での高額要求など、悪徳運転手のことばかり話題になるバンコクのタクシーですが、善良な運転手も多数です。

2023年8月19日（土）、タクシー運転手のポンサックさんは、後部座席に置かれた身分証明書やクレジットカード、105枚の100ドル紙幣（合計10,500ドル、約373,490バーツ）および7,050インドルピー（約3,000バーツ）が入った長い黒い財布を発見しました。この財布は、その日の午後1時頃にスワンナプーム空港からプラトゥナムのインドラ・エンポリウムへ向かった3人の外国人男性乗客が忘れたものでした。

財布を見つけたポンサックさんは、すぐにFM91に電話し、「落とし物を見つけたので、所有者に返さなければならない」と伝えました。

ポンサックさんは「私は10年以上タクシードライバーをしていますが、見つけた忘れ物はどんなに小さくても返してきました。それを自分の物に使用などと考えたことはありませんでした。」と語っています。

その後、財布の所有者はバングラデシュ人のジャヒルールさんであることが明らかになり、ジャヒルールさんはポンサックさんとラジオ局に対して感謝の意を表しました。

ジャヒルールさんは「お金が戻ってきてとても嬉しいです。FM91とタクシー運転手さんに感謝します。彼を兄と呼びます。感動しています。非常に幸せです。」と喜びを述べました。