タイ、宇宙港設立の実現可能性調査を加速

タイ政府は、宇宙関連産業を活用し、経済的利益を促進するため、宇宙港設立の実現可能性調査を加速させています。2023年8月9日にタイ国営メディアNNTが伝えています。

タイ政府副報道官によると、プラユット首相は最近、この計画を急ぎ、成長する宇宙ビジネスからの潜在的利益を活用するよう、関係機関に命令を出しました。

タイ地理情：:GISTDA）は2022年にこの調査を開始し、今後2年以内に結論を出す予定。最初の調査結果では、赤道に近いタイの戦略的な地理的立地がロケット打ち上げをサポートし、宇宙港の有力な候補地となることが明らかになりました。

タイには、アンダマン海沿いとタイ湾沿いの2つの沿岸に、宇宙基地の建設に適した場所があります。周辺海域は宇宙船の安全な着陸帯でもあり、宇宙関連活動の拠点としての魅力を高めています。

宇宙港の開発は、航空宇宙産業から多額の収益を生み出し、宇宙観光を含む関連分野の成長を促進すると予測されています。また、このプロジェクトは、宇宙船の技術者・技能者、電子エンジニア、輸入検査官など、約400人の専門職の雇用機会を創出することが期待されています。

アジア太平洋地域における宇宙経済の主要プレーヤーとなることで、タイは急速に拡大する宇宙産業における有力な競争相手としての地位を確立することを目指しています。また、この野心的な宇宙港計画は、経済発展を推進し、宇宙技術と探査の領域における存在感を確固たるものにしようという国の決意を表しています。