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バンコクのスワンナプーム空港で最近、中国産の豚肉ソーセージが乗客のスーツケースに入ってタイに不法に密輸入されているのが発見されました。畜産当局は現在、海外からの無許可の豚肉製品にはアフリカ豚熱(ASF)のリスクがあるとして、このような製品の目撃情報を報告するよう一般市民に呼びかけています。2023年7月24日にタイ国営メディアNNTが伝えています。
アフリカ豚熱(ASF)は、ASFウイルスが豚やいのししに感染することによる発熱や全身の出血性病変を特徴とする致死率の高い伝染病です。 ダニによる媒介、感染畜等との直接的な接触により感染が拡大します。
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スワンナプーム空港では今7月初め、中国からの乗客のスーツケース内に入っていた8.5キログラムの豚肉ソーセージが押収されました。農業協同組合省畜産振興局(Department of Livestock Development: DLD))の検疫検査犬部隊の探知犬がこの作戦に参加しました。
DLDの副局長兼スポークスパーソンによると、同局は2018年、アジア諸国におけるASF発生の報告を受けて、動物疾病の輸入に対する予防措置を強化しました。
それ以来、当局は到着した乗客が持ち込んだ豚肉製品を数点押収し、その多くがASFウイルスに特異的な遺伝物質に対して陽性反応を示しました。
ASFは人間には感染しないものの、家畜の間で発生した場合、タイの養豚業に壊滅的な影響を与える可能性があるといいます。
DLDは、生きた豚と豚の死骸の移動、および他国での発生を監視するための特別措置を講じています。ASFの発生が活発な国からの生きた豚や豚肉製品の輸入は延期され、生きた動物や動物製品の不正な輸入を抑制するために空港や国際国境での対策が強化されています。
2015年動物伝染病法により、生きた動物や動物の部位を無許可で輸入した者は、2年以下の禁錮または20万バーツ以下の罰金、またはその両方が科されます。
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