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タイで狂犬病が増加、チョンブリなど3県で3人死亡

2023年6月16日 配信

タイ疾病管理局は、2023年1月1日から5月23日の間に、狂犬病によりチョンブリ県、ラヨーン県、スリン県で各1名、計3名の死亡が記録されたと報告しました。さらに、28歳のミャンマー人男性がミャンマー滞在中に狂犬病の犬に噛まれ、ターク県で死亡しています。



疾病管理局の局長は、感染動物との接触後に狂犬病ワクチン接種を受けなかったことが原因であると述べました。ワクチンを摂取しても、ブースター摂取を受けなかったケースもありました。

局長は、狂犬病は一年を通して、特に犬や猫、時には牛や水牛にも見られると警告しています。ウイルスは、噛まれた傷や引っかき傷、感染した動物の唾液に触れることで体内に侵入します。

狂犬病の患者は、突然、激しい神経症状を起こす傾向があります。初期症状としては、発熱、咬傷付近のかゆみ、痛み、体温上昇、食欲不振、疲労、頭痛などがあります。その後、不穏、不眠、せん妄、嚥下困難、唾液過多、筋痙攣、胸部圧迫感、痙攣、光・風・水に対する恐怖(激症型と呼ばれる)を伴うことがあります。

狂犬病に特効薬はありませんが、ワクチン接種によって予防することができます。動物に咬まれたり、引っかかれたりした場合、特に狂犬病のワクチン接種を受けていない、あるいは接種歴が不明な場合は、石鹸ときれいな水で少なくとも15分間傷口を洗浄する必要があります。その後、消毒薬を塗布し、病院へ行き、狂犬病ワクチンを投与しなければなりません。

 なお、WHOでは、暴露後免疫(治療用としてのワクチン)は接種開始日を0として3、7、14、30、90日の6回を推奨しています。予防用としてのワクチン接種は4週間隔で2回、さらに、6〜12カ月後に追加免疫をします。

 

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