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古代バンチェンの遺物13点が、米国に在住のタイ人によりタイに返還されました。タイ外務省は、タイ芸術局に寄贈される遺物の引き渡し式を開催しました。タイ国営メディアNNTが2023年4月29日に伝えています。
バンチェン遺跡
紀元前2500年~2000年にさかのぼる先史時代の貴重な遺跡で、1992年に世界文化遺産に登録されました。
バンチェンの人々は、国陶、文様陶器、彩色陶器という3つの時代に分けられる稲作・農耕文化をもち、陶器技術も発達したといわれています。ここでは、展示のほかに遺跡が発掘された状態を保存した遺構を見学することもできます。
<タイ国政府観光庁より>
タイに変換された遺物は、土器5点、鉄製ブレスレット8点です。
収集家のMali Nongyao氏は、バンチェンの遺物の価値を知り、国家遺産としてタイに返還したいとの意向を在ロサンゼルス・タイ王国総領事館に伝えました。
タイ外務省およびタイ芸術局は、海外から貴重なタイの美術品を送還する活動を行っており、Mali Nongyao氏が所有権を放棄してくれたことに感謝の意を表しました。
タイ外務省およびタイ芸術局の共同作業は、タイの芸術品を祖国に持ち帰るための大きな取り組みの一環です。タイ芸術局は今後、遺物の状態を調査し、鑑定作業を行った上で、適切に保管する予定です。
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