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日本政府は、草の根・人間の安全保障無償資金協力により、「ワットアルンにおける貧困孤児等のためのコミュニティラーニングセンター建設」計画にかかる総額2,134,200バーツの支援を行いました。
2023年4月10日に、コミュニティラーニングセンターで引渡し式典が執り行われ、梨田大使らが参加しています。
以下に、在タイ日本国大使館の発表します。
日本政府は,草の根・人間の安全保障無償資金協力により「バンコク都ワットアルンにおける貧困孤児等のためのコミュニティラーニングセンター建設計画」にかかる総額2,134,200バーツの支援をしました。(令和元年12月25日贈与契約式実施)
令和5年4月10日、コミュニティラーニングセンターにおいて本案件の引渡し式典が執り行われ、バンコク都事務次官のカジット・チャッチャワニット様、教育省インフォーマル教育推進事務局長代理のルンアルン・サイソーポン様、コミュニティラーニングセンターのハルタント・グンナワン・ディレクター、そして、在タイ日本国大使館から梨田大使他、関係者が出席しました。
タイは世界で最も貧富の格差が大きい国の一つであり、特に地方では農林水産業以外に仕事が少なく、最低賃金水準である一日約340バーツ(約1,300円)程度しか得られない生活をしている人も多くいます。このような貧困家庭の子どもたちは、家計が苦しいことに加え、家庭内暴力や薬物問題の影響から、十分な情報を得ないまま人身取引の被害者となるケースも少なくありません。
コミュニティラーニングセンターはタイ教育省が設置を進めるLifelong Learning Sourcesと呼ばれる人身取引の被害のおそれが高い生徒(以下「ハイリスクグループ」)を受け入れる団体で、2006年に発足しました。バンコクのワットアルンの構内で活動しており、ハイリスクグループの生徒およそ20人に寮と奨学金を支援し、通学の機会を得ながら、学校外の時間では英語や礼儀作法、タイ文化の研修をしています。
同団体は、寺院内で活動をしていますが、寺院内で新たな教育施設を建設できないことから、地下に教育施設を整備する必要がありました。地下教室3室を整備することで、教育の機会が拡大し、より自立した人間の育成に繋がると判断し、草の根・人間の安全保障無償資金協力による支援を決定しました。
日本政府は今後も、人間の安全保障のための取り組みを支援していきます。
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