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タイ中央銀行(ธนาคารแห่งประเทศไทย Bank of Thailand:BoT)は、モバイルバンキング詐欺に対処するため、URLを含むSMSの送信禁止、5万バーツ以上の送金の際の生体認証等、送金の日数制限など、銀行が実施すべき新しい対策を発表しました。
タイ中央銀行のセタプット・スティワートナルプットは2023年3月9日、オンラインバンキング詐欺が増加し、銀行の顧客に大きな損失を与え、デジタルバンキングに対する信頼に影響を与えたことを受けて、新しい対策が必要であると述べました。
この対策の1つは、すべての銀行が、ユーザー名、パスワード、IDカード番号などの個人情報を要求するリンク付きのショートメッセージ(SMS)または電子メールの送信を停止することです。
もう一つの対策は、モバイルバンキングアカウント(ユーザー名)を、1台のデバイスのみで使用できるように制限し、全ての取引の前にユーザーへの通知を行う必要があります。
また、5万バーツ以上のオンライン送金を希望する場合、または1日の送金限度額を5万バーツ以上に引き上げる場合、顔認証などのバイオメトリクスを使用して本人確認を強化するを求めています。
そして銀行は、疑わしいオンライン取引をマネーロンダリング対策室に報告し、24時間体制で疑わしい取引を検知できるシステムを導入し、即座に対応できるようにすることを求めています。
さらに銀行は、顧客が詐欺師によって口座が侵害された疑いがある場合に銀行に連絡できる緊急チャンネルを持つ必要があります。
総裁は、タイ中央銀行が導入したすべての対策が、2023年3月中に商業銀行で実施されることを期待していると述べました。
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