2022年に約100万kgの密輸豚肉を押収

タイ最大の貿易港であるチョンブリ県のレムチャバン深海港で最近、税関が、貨物コンテナから発見された約9万キロの密輸豚肉を押収しました。2023年3月3日にタイ国営メディアNNTが伝えています。

レムチャバン深海港の税関長によると、税関職員が30日以上港で引き取り手のない3つの貨物コンテナから9万kgの豚肉を発見したことを明らかにしました。税関は、密輸された豚肉のサンプルをタイ畜産開発局に送り、貨物全体に違法な肉が含まれているかどうかを判断しています。また、レムチャバン深海港には、まだ検査のために開かれていない約60個の未受領の貨物コンテナがあると指摘しました。

タイでは2022年に、約100万kgの密輸豚肉が押収されました。しかし、タイ養豚協会（The Swine Raisers Association of Thailand：SRAT）は、押収された量は昨年国内に密輸された豚肉の約5％であると主張しています。密輸された豚肉は、豚肉価格下落の原因の1つとして挙げられており、生産コストが100バーツ/kg程度であるのに対し、農場出荷価格は84～88バーツ/kgと着実に下落しています。

タイ養豚協会の代表者は、タイ畜産開発局の局長と会談し、豚肉価格の下落や他国からの豚肉密輸の問題について話し合う予定です。

▼関連記事
タイ東部シラチャで違法豚肉25トン押収
カンボジアから密輸の豚の死体1.5トンを押収
密輸された豚の内臓と肉、合計723,786キロを廃棄処分