マールブルグ病、タイでも警戒

マールブルグ病（Marburg Virus Disease：MVD ）とは、マールブルグウイルスによる感染症のこと。突発的に発症し、発熱、悪寒、頭痛、筋肉痛に続き発疹がみられ、その後に症状は悪化し、黄疸、全身衰弱、精神錯乱、出血、多臓器不全をきたします。対症療法以外の特異的治療法はありません。

タイ疾病管理局は予防措置として、マールブルグ病の感染が報告されている国から到着したすべての人をスクリーニングするよう、すべての入港地の国際疾病管理チェックポイントに指示しました。

タレス・クラッサナイラウィウォン博士は2023年2月20日、世界保健機関（WHO）が2月13日に赤道ギニアで初めてマールブルグ病の発生を報告し、高リスクとみなされる200人が検疫を受けていると発表しました。また、赤道ギニアと国境を接するカメルーンでも2例とその可能性が高い42例が報告されたといいます。

タイでは、マールブルグ病まだ検出されていませんが、感染症法に基づき、13の危険な感染症の1つに分類されているとのことです。

また、タイはまだ赤道ギニアとカメルーンへの渡航を禁止していませんが、これらの国からの到着者の審査は厳しくなっています。到着した乗客に感染の疑いがある場合、タイの保健当局は検査のために体液の検体を採取し、3時間以内に本人に結果を通知するように指示されています。