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タイ北部の古都チェンマイは落ち着いた美しい街並みで知られ、また国際空港を持つ外に開かれた高度に発展する都市です。最近では絵画、版画、彫刻、陶芸などの国際的なフェスティバルの開催地としても知られています。その美術拠点の中核として活動してきたC.A.Pスタジオは2003年にタイのアーティストKitikong Tilokwattanotani によって設立された版画専門の工房です。
C.A.Pスタジオは、タイ国内はもとより、オーストラリア、アメリカ、カナダ、日本など国際的なアーティストが描くオリジナル作品を、伝統的なエッチングや木版印刷技術の専門家が一枚一枚丁寧にダイレクト制作します。今回日本で初めて、この工房で生まれた23名の作家の作品102枚が展示されます。繊細で多色刷技術がひかるカラーグラディーション作品も多く、タイ美術版画の世界をじっくりとご覧いただけるまたとない機会となります。
スタジオ創設20周年を記念して「チェンマイ美術版画 C.A.Pスタジオ作品展」を東京銀座のギャラリー枝香庵で開催します。
展覧会タイトル:チェンマイ美術版画 C.A.Pスタジオ作品展
会 期 :2023年3月3日(金)〜3月13日(月)会期中無休
開廊時間 :11:30~19:00(最終日17:00まで)
会 場 :枝香庵FLAT (銀座3丁目3-12 7F) http://echo-ann.jp
後 援 :駐日タイ王国大使館
タイには20世紀初頭まで「版画」に関する記録がありませんでした。「版画」が登場したのは、今から70~80年前、商業用版画でした。しかしこの新しいメディアの可能性は、当時の芸術家や革新者たちを大いに刺激し、バンコクでは、学生たちをヨーロッパに派遣して、勉強させる大学まで現れました。学生たちは美術版画を学び、印刷機の技術、科学的な側面を学び、帰国後、大学の講師になりました。その教え子たちは他の大学にも版画学科を設立し、この新しい芸術はタイで成長を続けていきました。
そんな中、C.A.Pスタジオは2003年チェンマイにファインアート版画スタジオとして設立されました。タイ国内はもとより、海外の作家たちとコラボレーションし、技法の掛け合わせや新技法の追求など、斬新なアプローチで限定版などのオリジナル版画を手掛け、評判は着実に高まり、現在では拡大し続けるタイのアートシーンやコミュニティにおいて重要な存在になっています。
日本初上陸となる、繊細で、タイ国独自に育まれた作品を是非ご覧いただきたいと思っております。
会場になりますギャラリー枝香庵は銀座3丁目にあります。銀座松屋から松屋通りを有楽町に向かって進み、右手、角の資生堂の手前隣のビルになります。見上げるとビルの角には小さな旗が2つ風にはためいています。その角を奥に入っていただき、エレベータで7階においでください。
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