タイの新麻薬法、ヤーバー（覚醒剤の錠剤）2錠で密売人とみなす

タイ保健省アヌティン・チャーンウィラクン大臣は、タイにおける薬物犯罪の扱いを変更する閣議決定に署名する予定であることを明らかにしました。新しい麻薬法が承認されれば、2錠以上のヤーバー（覚醒剤の錠剤）を所持していることが判明した場合、中毒者ではなく、麻薬密売人とみなされることになります。2023年2月2日にタイ国営メディアNNTが伝えています。

今回の発表の前には、15錠以上のヤーバーの所持を密売とみなす現行法について、政府機関の間で広範な議論が行われていました。アヌティン大臣は、新しい法律はタイの麻薬問題と効果的に戦うために必要だと述べています。

現行の麻薬法では、密売目的で15錠以上のヤーバーを所持し有罪となった場合、禁錮4年から終身刑、罰金40万バーツから500万バーツが科されます。15錠未満の場合は現在 「患者」 とされ、リハビリ施設に送られます。

アヌティン大臣はまた、保健省が麻薬中毒者の更生のために追加予算を配分することを提案しました。アヌティン大臣によると、大臣令は署名後に閣議に送られて承認され、施行前に官報に掲載されます。