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チュラロンコン大学医学部のタイ赤十字新興感染症健康科学センターは、アルツハイマー病のマーカーを血液検査で調べ、10年前に警告することで、老後の認知症の発症を遅らせるための準備をさせる新しい検査方法を開発しました。
症状が出る前にアルツハイマー病の有無を調べる方法としては、PETスキャン(陽電子放出断層撮影)および脊髄穿刺を行い、髄液中のアルツハイマーの原因となるタンパク質の濃度を測定する方法が知られています。
現在、センターでは髄液の代わりに免疫学的手法を用いた血液検査を行い、解析にはSimoa(Single molecule array)またはLC-MS(質量分析法)検出器を用いて、潜在性アルツハイマー病の有無を示す血中リン酸化タウや、脳細胞の損失検査である ニューロフィラメントライトチャンを検出しています。このプロジェクトは、Health Systems Research Institute(HSRI)の助成を受けています。
この方法は、より安価で、シンプルかつ痛みの少ない方法で、最大88%の精度を実現します。
また、被験者には「脳予備能」を評価するための認知力テストを受けていただきます。
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認知症は不治の病であり、様々な理由や病気が原因で起こりますが、最も重大な原因はアルツハイマー病で、2番目に血管系の病気が挙げられます。アルツハイマーの原因は不明で、遺伝、環境、公害、ストレスなど、多くの要因があると言われています。
認知症やアルツハイマー病は60歳以上の高齢者に多く発症します。60歳以上では16人に1人がアルツハイマー病を発症、80歳以上になると6人に1人の割合まで発症する可能性が増加します。
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