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タイ政府は、2030年までにエイズの流行を根絶する意向を表明しました。タイ国営メディアNNTが2022年12月3日に伝えています。
タイ首相府トライスリー・トライサラナクン副報道官によると、この発表は12月1日の「世界エイズデー」に際して行われたもの。この目標を達成するために、政府のエイズ対策プログラムは、「(HIVに)感染させない」「死亡させない」「固定観念を持たせない」という3つの主要な指導原則に基づいて行われることになっています。
HIVの新規感染者を年間1,000人程度、エイズ関連疾患による死亡者を年間4,000人程度に減らすとともに、HIV陽性者に対する差別を90%削減することを目指すとしています。
疾病管理局の報告によると、2021年の新規HIV感染者は6,500人で、1日あたり約18人になります。
2019年の調査では、一部のタイ人が依然としてHIV陽性患者に対して否定的な態度をとっていることが報告されており、政府はエイズやHIV陽性者にまつわるスティグマを解消するための措置を講じるよう求めています。
また、タイでは2022年12月、第51回UNAIDSプログラム調整委員会(PCB)サミットが開催される予定です。今年のUNAIDS PCBホスト国として、アヌティン保健大臣は、セックスの際に保護具を使うことの重要性や差別解消策について若い人たちに教育することの重要性を強調しました。また、HIV/AIDS治療がユニバーサルカバレッジ制度に含まれ、影響を受ける個人のアクセス性を高めることを表明しました。
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