|
|
ロイクラトンは、毎年タイ旧暦12月の満月の日に祝われる、タイで最も美しく壮大な伝統的なお祭りのひとつ。2022年は11月8日(火)がその日です。
美しいお祭りのロイクラトンですが、問題になるのはゴミになるクラトン(灯籠)。水辺に流されるクラトンはゴミとなるため、バンコク都はゴミを減らすための呼び掛けを行なっています。
家族でロイクラトンを楽しむ場合、各々がクラトンを流すのではなく、1家族で1つのクラトンを流すことを呼び掛けています。これでゴミの量を大幅に減らすことができます。
クラトンは花、ろうそく、線香で飾りつけをするほか、お金、特にコインが乗せられることが多いです。人々はクラトン にお金を入れることで、将来より豊かになれると信じています。しかしクラトンに乗せたお金はゴミになるだけでなく、溺死が増加することになるのだとか。
毎年ロイクラトンの次の日は、特に子供と若者らが沈んだお金を探すために水に飛び込むそうです。そこで溺死する例もあり、毎年この日に溺死率が高くなります。
タイ保健省は、2017年から2021年までのロイクラトン期間中の溺死統計を明らかにしており、5年間で60人が死亡しています。
ロイクラトン祭
タイのロイクラトン祭りは水の祭典とも呼ばれています。「ロイクラトン」とは、灯籠(クラトン)を川に流す(ロイ)というタイの人々の間で古くから続いていた風習です。河川の水位がもっとも高く、旧暦12月(現在の10月または11月)の満月の夜に人々が川岸に集まり、川の女神“プラ・メー・コンカー”へ感謝の気持ちを捧げます。地方により形式が異なりますが、バナナの幹や葉などで模った灯籠の上にロウソクと線香を立て、川に流したのが始まりです。(タイ国政府観光庁 ウェブサイトより)
関連記事