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タイ・パタヤで開催される世界最大規模のトランスウーマンのためのビューティーコンテスト「MISS INTERNATIONAL QUEEN 2023(ミス・インターナショナルクイーン2023)」。その日本代表を決める「ミスインターナショナルクイーン 2023 日本大会」の最終選考が2022年10月28日(金)に東京・代々木のYAMANO HALL(ヤマノホール)にて開催され、大阪府箕面市のYouTuber ともさん(27)がグランプリを獲得しました。
本大会は、毎年タイ・パタヤで行われ、2023年に第17回目の開催を迎える世界最大規模のトランスウーマンのためのビューティーコンテスト「MISS INTERNATIONAL QUEEN 2023」の日本代表を決定する予選大会で、コロナ禍により2年ぶり3回目の開催となりました。審査項目は、ドレス・水着・パフォーマンス・スピーチの合計4項目。審査員は、世界大会のCEOや世界大会グランプリ受賞歴を持つクイーン達などの海外勢を始め、アンバサダーのはるな愛さん、フォトグラファーのレスリー・キーさん、ファッションデザイナーのドン・小西さんなど、14名の錚々たる顔ぶれ。
当日は、全国の18才~36才のトランスウーマン約100名の応募の中から厳正な審査で選ばれたファイナリスト11名がステージに登場。大会テーマ「THIS IS ME(これが私)」にふさわしく、それぞれの個性を最大限に表現したゴージャスでパワフルなパフォーマンスを繰り広げました。日本代表の座を勝ち取ったともさんは「私を支え、隠すことなく育ててくれたお母さんにまず受賞の喜びと感謝を伝えたい。今日はゴールではなくスタートです。はるな愛さんにつづく世界一を必ず獲得します。」と喜びの涙で頬を濡らしながらも世界大会出場への力強い意気込みを語りました。本大会アンバサダーで審査員のはるな愛さんは、「誰が選ばれてもおかしくないみんなが全てを出し切った素晴らしいステージだった。ともさん、世界のトップを目指し、日本を代表として頑張ってください!」と大会を締めくくりました。
今回グランプリを獲得したともさんは、ビューティーキャンプはもちろんのこと、心身ともに日々磨きをかけ、2023年にタイで行われる「ミスインターナショナルクイーン2023」に日本代表として出場し、世界の頂点を目指します。本大会は、『誰も置き去りにしない』というSDGsの観点から、少しでも多くの人にトランスウーマンについて知ってもらうことで「ジェンダー平等社会」に近づくきっかけにしてほしいという想いが込められた大会でもあります。一人一人が訴える力は小さくても、エンターテイメントのパワーとそれに関わる人達の熱い想いが、”それぞれがありのままで輝ける社会”の実現に一歩また近づかせてくれた一日となりました。
日本大会では、以下の4つの項目の審査により、グランプリを決定いたしました。
◆ドレスウォーキング
煌びやかなイブニング・ドレスを身にまとい、優雅なウォーキングを披露するドレス審査。スポットライトを浴びながら堂々とランウェイを歩く姿からは、当日まで美への絶え間ぬ努力を続けたファイナリスト達の自信があふれだし、豪華絢爛なステージ。
◆水着審査
鍛えられた筋肉としなやかで美しい肉体美を競う水着審査。水着は、カラーテーマが「グリーン」で全員に共通しているにも関わらず、デザインはそれぞれの個性を投影したようなバリエーション豊富なもの。ファイナリストたちの肉体美に会場からは拍手が響くほどでした。
◆パフォーマンス審査
衣装から内容まで、すべてをファイナリスト自身が考えるパフォーマンス審査。沖縄の伝統舞踊や想いのこもった歌唱、バックダンサーを従えてのショーや殺陣など、美の祭典に相応しいエンターテインメント性あふれる個性豊かな演出の数々。これまでのファイナリスト達の努力が窺える圧巻のステージでした。
◆スピーチ審査(最終審査)
上記3つの審査結果で選出された上位3名が進んだ最終審査のスピーチ。LGBTQ問題、世界平和といった大きな課題についての熱い想いが述べられました。
MISS INTERNATIONAL QUEEN JAPAN 2023(グランプリ):とも
FIRST RUNNER-UP(準グランプリ):松本穂乃果
SECOND RUNNER-UP(第3位):幸美
◆特別賞
BEST EVENING GOWN(ドレスウォーキングが最も優雅で美しかった方):清中恵美
BEST SWIMSUIT(最も美しく健康的に水着を着こなしていた方):幸美
BEST PERFORMANCE(最も良いパフォーマンスを披露した方):椎名理火
MISS CONGENIALITY(最も親切で一緒にいて楽しかった方):虹色美柚
MISS POPULAR VOTE(一般投票で最も投票が多かった方):角ビアンカ
(※敬称略)
「ミスインターナショナルクイーン日本大会アンバサダー」で、「ミスインターナショナルクイーン2009」世界大会グランプリを獲得したはるな愛さんのゲストパフォーマンスは、9/30に配信が開始されたばかりの新曲「キミトワタシ」を披露。自分は自分のままでという想いがこめられたラブソングで、「東京2020パラリンピック」でのパフォーマンスで刺激を受けて制作したのだそう。
また、前年度の日本代表を務めたゆしんさんが日本代表としてのファイナルウォークを披露。2022年6月25日に開催された世界大会で「BEST NATIONAL COSTUME」を受賞した映像が流れ、「なかなか自信が持てなかった自分に力を与えてくれた」と日本代表としての活動を振り返りました。
今大会の会場や、日本最大級のセクシャル・マイノリティの祭典「東京レインボープライド」が開催されている代々木公園があるのが東京都渋谷区。日本初の同性カップルへの「パートナーシップ証明書」発行や、「しぶやレインボー宣言」など、ジェンダー平等に関する様々な取組みを早くから行っている自治体でもあります。「ミスインターナショナルクイーン 2023 日本大会」には東京都渋谷区 区長 長谷部 健氏が応援に駆けつけ、「”ちがいを ちからに 変える街。渋谷区”を宣言し、ダイバーシティ&インクルージョンを基本構想として掲げて、私たちは前に進んでいる。今大会は渋谷区を世界へと繋げてくれる。渋谷から世界へ、子どもたちの背中をも押すことに繋がる。本大会の開催にお祝いを申し上げます。」と話しました。また、会場を訪れた観客には、渋谷区よりレインボーステッカーと、バッジ、冊子が配布されました。
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