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在チェンマイ日本国総領事館によると、日本政府は、草の根・人間の安全保障無償資金協力により、「ナーン県プア郡医療体制向上計画」への支援を決定しました。2022年10月14日には、樋口惠一在チェンマイ日本国総領事とギティサック・ガセーシンソムバット・ソムデートプラユパラート・プア病院長との間で署名式が行われました。
以下に、在チェンマイ日本国総領事館の情報を転載します。
日本政府は、草の根・人間の安全保障無償資金協力により、「ナーン県プア郡医療体制向上計画」への支援を決定し、令和4年10月14日、樋口惠一在チェンマイ日本国総領事とギティサック・ガセーシンソムバット・ソムデートプラユパラート・プア病院長との間で署名式が行われました。
ソムデートプラユパラート・プア病院は、120床を有する中規模の公立総合郡病院で、プア郡住民をはじめ、近隣の5つの公立郡病院では対応できない重症患者を受け入れる地域の中核病院です。同病院では特に、感染症患者用の陰圧隔離室において、室外から遠隔操作可能な人工呼吸器が整備されておらず、病院内二次感染が引き起こされるリスクがある体制となっていました。また、同病院では全身麻酔を伴う手術を行う際に不可欠な吸入麻酔器が不足しており、総合病院に患者を移送しなければならない状況が発生していたことから、これらの機器の早急な整備が課題となっていました。
この状況を改善するため、日本政府は、ソムデートプラユパラート・プア病院の人工呼吸器および吸入麻酔機整備にかかる総額2,900,000バーツ(約1,000万円)の支援を決定しました。本計画により、医療従事者の安全が確保され、また、より安定的かつ充実した医療サービスが地域住民に提供されることが期待されます。
日本政府は、今後とも草の根・人間の安全保障無償資金協力を通して、地域における経済社会開発の取り組みを支援していきます。
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