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タイ保健省疾病管理局オーパース・カーンカヴィンポン局長は2022年10月1日、プーケットで2人のサル痘患者を確認したと発表しました。タイで確認されたサル痘患者は、合計10人になりました。
サル痘が確認された1人は37歳のタイ人女性。9月16日に発熱、喉の痛み、筋肉痛を発症し、薬局で購入した薬を服用しましたが、その後、体に水疱が現れました。9月25日に病院で治療を受け、検査でサル痘感染が確認されました。
もう1人は54歳のドイツ人男性。9月27日に水疱ができ、病院の検査で感染が確認されました。
なお、タイ人女性とドイツ人男性とは、密接な接触があったことが判明しています。
サル痘感染が疑われる人と密接に接触した人や症状が出た人は、最寄りの医療機関で診察を受けるか、疾病管理局のホットライン(1422)に電話をしてください。
(1)概要
サル痘はリスなどのげっ歯類が自然宿主として考えられ、天然痘同様の症状を伴う急性発疹性疾患です。従来、アフリカに発生する風土病であり、2021年12月から2022年5月までにカメルーン(25例陽性、うち5例死亡)、中央アフリカ(6例陽性、うち5例死亡)、コンゴ(民)民主国共和国(1238例陽性、57例死亡)、ナイジェリア(48例陽性、死亡例0)が報告されています。
(2)症状
潜伏期間は5~21日(通常は6~13日)、致死率は数%~10%と報告されています。初期症状は、発熱、悪寒、背中の痛み、筋肉痛、リンパ節の腫れ等であり、発熱後1~3日で特徴的な発疹が顔や四肢に現れ、口の中や性器、目にも発疹が現れることがあります。臨床的には天然痘と区別が困難です。
(3)予防法
サル痘の流行地では以下のような感染予防対策を心がけ、感染が疑われる場合には、直ちに医師の診察を受けてください。
●症状のある人の飛沫・体液等との接触を避ける。
●サル痘を保有する可能性のあるげっ歯類等のほ乳類(死体を含む。)との接触を避け、野生の狩猟肉(ブッシュミート)を食べたり扱ったりすることを控える。
●石けんと水、またはアルコールベースの消毒剤を使用した手指衛生を行う。
(参考)
○厚生労働省検疫所
https://www.forth.go.jp/news/20220521_00001.html
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