タイ政府、人工妊娠中絶の規制を2022年10月末から緩和

タイ政府は2022年10月末から、妊娠12週から20週の女性を対象とした選択的中絶の規制を緩和する予定です。タイ国営メディアNNTが2022年9月30日に伝えています。

中絶を規制する刑法第305条第5項の改正を受けて、タイ保健省は、新たな改正の下で中絶に従事し、妊娠中絶を考えている女性にカウンセリングを提供する公衆衛生担当者のためのガイドラインについて発表しました。この閣僚級の発表は9月26日（月）に官報に掲載され、30日後に発効する予定です。

タイ首相府のトライスリー・トライサラナクン副報道官によると、妊娠12週から20週の女性は、新しい改正のもとで有資格医師または関連する医療従事者の監督下で中絶することができます。中絶を希望する人は、電話またはその他の手続きを通じて、登録された医療提供者に書面で正式に通知しなければなりません。その手続きは、法律が発効した後にタイ保健省によって発表されます。

 副報道官はまた、タイ保健省はタイ医療評議会や他の関連機関に対し、妊娠中の女性が最終的な決定を下す前に、人工妊娠中絶について十分な情報を提供されることを保証するよう要請したと述べました。医療関係者はカウンセリングの間、好意的で偏見のない雰囲気を確立しなければならず、完全な秘密保持が必要であることに言及し、彼らの意見を左右しようとしてはならないと付け加えました。