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日本政府、「ウボンラチャターニー県における社会的弱者向け福祉・医療車両整備計画」支援に2,044,000バーツ

2022年8月15日 配信

福祉・医療車両 ©在タイ日本国大使館

日本政府は、草の根・人間の安全保障無償資金協力により「ウボンラチャターニー県における社会的弱者向け福祉・医療車両整備計画」にかかる 2,044,000バーツの支援を行いました。以下に、在タイ日本国大使館からの情報を転載します。



日本政府、「ウボンラチャターニー県における社会的弱者向け福祉・医療車両整備計画」を支援

8月9日、ウボンラチャタ ーニー県ケマラート病院において本件の引き渡し式典が執り行われ、ウボンラチャターニー副県知事のソムペット・ソイサクー氏、ウボンラチャターニー県公衆衛生副医師・ケマラート病院所長のピラック・ルンパタナーチャイクン氏、在タイ日本国大使館から大場雄一次席公使他、関係者が出席しました。

ウボンラチャターニー県のケマラート郡はタイの東北部に位置し、県の東部の9郡はラオスとカンボジアに接し、同県の中心都市から約100キロメートル離れて おり、公共交通機関を利用すると往復で最低4時間かかります。
医療機関へのアクセス がこの地域で生活している住民の抱える問題の一つとなっています。国境付近にある医療機関は、規模が小さく、医療設備が十分でないことから、高度な医療を受けることができません。これらの医療機関で対応できない場合は、都市部の病院を 紹介されますが、公共交通機関では長時間かかり、車両を借り上げると高額であり、経済的な理由で治療を断念する人が少なくありません。

同財団は、タイ東北部の医療機関や救急医療送迎機関と連携を取りながら、国境付近における社会的弱者の医療搬送サービスと社会復帰支援の活動をしています。しかし、現在、同財団の医療送迎サービスの車両は老朽化しており、送迎が受け入れられない利用者が出てきています。さらに、対象地域は最北の郡から最南の郡までの距離が約250キロメートルに及ぶため、 財団が所有する1台では定期的な医療送迎サービスの提供が困難になっています。
日本政府はこのような状況を受け、同財団に福祉・医療車両2台を整備することにより、同県の社会的脆弱者が 大きな移動費負担を 負わずに、市内で医療サービスを受けることが可能となり、同地域における生活の質の向上にも繋がると判断し、草の根・人間の安全保障無償資金協力による支援を 行いました。今回の支援により地域住民の福祉・医療へのアクセスの向上が期待されます。

今年は、日タイ修好135周年の年です。今回のような草の根レベルの支援を通じて、タイと日本の友好・協力関係がより強固なものとなることを期待します。

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