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タイ保健省疾病管理局 (DDC) のオーパース局長は2022年8月3日、タイで3人目のサル痘患者が確認されたと明らかにしました。
オーパース局長によると、3人目のサル痘患者は、7月18日にプーケットに到着した25歳のドイツ人男性。タイ入国後すぐに発症したため、タイ入国前に感染したと考えられています。
ドイツ人男性は、発熱、リンパ節の腫れ、性器周辺の発疹があり、症状は非常に明白。現在、医療関係者と保健当局の綿密な観察下に置かれています。
オーパース局長は、サル痘は簡単に感染しないため、人々に落ち着いて行動するよう呼びかけました。
(1)概要
サル痘はリスなどのげっ歯類が自然宿主として考えられ、天然痘同様の症状を伴う急性発疹性疾患です。従来、アフリカに発生する風土病であり、2021年12月から2022年5月までにカメルーン(25例陽性、うち5例死亡)、中央アフリカ(6例陽性、うち5例死亡)、コンゴ(民)民主国共和国(1238例陽性、57例死亡)、ナイジェリア(48例陽性、死亡例0)が報告されています。
(2)症状
潜伏期間は5~21日(通常は6~13日)、致死率は数%~10%と報告されています。初期症状は、発熱、悪寒、背中の痛み、筋肉痛、リンパ節の腫れ等であり、発熱後1~3日で特徴的な発疹が顔や四肢に現れ、口の中や性器、目にも発疹が現れることがあります。臨床的には天然痘と区別が困難です。
(3)予防法
サル痘の流行地では以下のような感染予防対策を心がけ、感染が疑われる場合には、直ちに医師の診察を受けてください。
●症状のある人の飛沫・体液等との接触を避ける。
●サル痘を保有する可能性のあるげっ歯類等のほ乳類(死体を含む。)との接触を避け、野生の狩猟肉(ブッシュミート)を食べたり扱ったりすることを控える。
●石けんと水、またはアルコールベースの消毒剤を使用した手指衛生を行う。
(参考)
○厚生労働省検疫所
https://www.forth.go.jp/news/20220521_00001.html
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