バンコク・スクンビット通り
在タイ日本国大使館は2022年7月27日、2022年度第1四半期(4-6月)の 犯罪傾向等を明らかにしました。
発表によると、日本人の犯罪被害として13件の届出があり、不法滞在の3人強制退去もあったようです。詐欺被害も発生しており、電話での詐欺やバンコク各地での寸借詐欺も発生。さらにバンコク・アソークでは、パタヤビーチなど観光地でもお馴染みの抱きつきスリも発生しています。
以下に、在タイ日本国大使館からの情報を一部転載します。
海外安全対策情報(令和4年度第1四半期(4-6月))
犯罪傾向等
(1)犯罪傾向
令和4年度第1四半期中の邦人犯罪被害として、13件の届出がありました。前四半期と比較して6件増加しました。また、同宿者に勧められてカオサン通りでタバコのような物を吸ったところ、酩酊状態になったとの被害報告もありました。
(2)邦人事件簿
令和4年度第1四半期中、3名の邦人が不法滞在等により退去強制となりました。
(3)その他注意事項
【詐欺被害】
5月中に、郵便関係者や警察官などを名乗る者による詐欺事案が発生し、在留邦人が金銭をだまし取られる事例が報告されています。
心当たりのない電話やメール、手紙等を受け取った場合には、これを鵜呑みにせず、安易に個人情報を教えたり、メール等を送ったりせず、詐欺の可能性を疑って対応されるよう、十分ご留意ください。
【寸借・送金詐欺被害】
5月までに、首都バンコクのトンロー地区、スクンビット通り沿い、シーロム地区、サートーン地区において、シンガポールやマレーシア等からの旅行者を名乗る女性(又は女装した男性)が、日本人男性に英語や片言の日本語で声をかけ、お金をだまし取る詐欺事案が複数報告されています。この犯罪手口は数年前から発生していますが、新型コロナ関連規制の緩和に伴い、最近、大使館に被害相談が多く寄せられており、相談を受けている事例だけでも被害総額が40万バーツ以上に及んでいます。
見知らぬ人から通りで声をかけられた場合には、詐欺の可能性を疑って、安易に発言を信用しないよう、十分ご注意ください。
【抱きつきスリ被害】
5月に、アソーク地区において、日本人男性が夜間に歩いていたところ、女装した男性に抱き着かれ、身に着けていたネックレスや財布が奪われる窃盗被害が複数報告されています。パタヤなどの観光地でも同様の被害が発生しています。
バッグや上着、ズボンのお尻のポケットなどは物を盗まれやすいので、貴重品を入れないように注意してください。また乗物やデパートなど、人混みの中で、体が不自然に押されたり触られたりしたときは、すぐに所持品を確認してください。
また旅券の紛失・盗難等は、今四半期合計で25件ありました。旅券を持ち出される際には貴重品同様保管管理に努め、また第三者に取り出されやすい箇所に無造作に入れることなく、紛失や盗難防止に努めて下さい。
○当館ホームページ「タイで旅券を紛失(盗難被害)した場合の手続き」
https://www.th.emb-japan.go.jp/itpr_ja/consular_lost.html