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タイの空港でサル痘のスクリーニング検査実施

2022年5月24日 配信
タイの空港でサル痘のスクリーニング検査実施

©タイ保健省疾病管理局

サル痘とは、サル痘ウイルス感染による急性発疹性疾患で、発熱や発疹など天然痘に似た症状が表れ、多くは2週間から4週間で自然に回復しますが、小児等で重症化、死亡した症例の報告もあるのだとか。ウイルスに感染した動物にかまれたりすることで感染すると言われています。(参照 国立感染症研究所



タイの空港では、サル痘の感染が確認された国から入国した人々に対し、水ぶくれなどの症状がないかどうかを衛生管理者が検査をするようになりました。また、海外からサル痘ウイルスの流入を防ぐため、QRコードで「健康上の注意」を表示するようになりました。

タイ疾病管理局によると、海外から到着したすべての旅行者は、発熱と水疱が生じた場合、直ちに医師の診察を受けるよう勧告されています。

病院は、感染が疑われる旅行者からサンプルを採取し、医務局に送って分析することが義務付けられています。また、報告書の提出も必要です。

サル痘に対処するために、緊急対策センターがすでに設立されています。

サル痘について

(1)概要
サル痘はリスなどのげっ歯類が自然宿主として考えられ、天然痘同様の症状を伴う急性発疹性疾患です。従来、アフリカに発生する風土病であり、2021年12月から2022年5月までにカメルーン(25例陽性、うち5例死亡)、中央アフリカ(6例陽性、うち5例死亡)、コンゴ(民)民主国共和国(1238例陽性、57例死亡)、ナイジェリア(48例陽性、死亡例0)が報告されています。

(2)症状
潜伏期間は5~21日(通常は6~13日)、致死率は数%~10%と報告されています。初期症状は、発熱、悪寒、背中の痛み、筋肉痛、リンパ節の腫れ等であり、発熱後1~3日で特徴的な発疹が顔や四肢に現れ、口の中や性器、目にも発疹が現れることがあります。臨床的には天然痘と区別が困難です。

(3)予防法
サル痘の流行地では以下のような感染予防対策を心がけ、感染が疑われる場合には、直ちに医師の診察を受けてください。
●症状のある人の飛沫・体液等との接触を避ける。
●サル痘を保有する可能性のあるげっ歯類等のほ乳類(死体を含む。)との接触を避け、野生の狩猟肉(ブッシュミート)を食べたり扱ったりすることを控える。
●石けんと水、またはアルコールベースの消毒剤を使用した手指衛生を行う。

(参考)
○厚生労働省検疫所
https://www.forth.go.jp/news/20220521_00001.html

サル痘の発生状況(サル痘を風土病としない複数国での新規発生)|外務省

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