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タイは2024年までにマラリア根絶を目指す

2022年4月26日 配信

タイは2024年までにマラリア根絶を目指す

タイは2024年までに、蚊に刺されることによって感染するマラリアの根絶を目指しています。2022年4月25日のタイ国営メディアNNTが伝えています。


マラリア
マラリア原虫をもった蚊(ハマダラカ属)に刺されることで感染する病気です。
世界中の熱帯・亜熱帯地域で流行しており、2018年11月に公表された統計によると、1年間に約2億2000万人が感染し、推計43万5,000人が死亡しています。日本でも60人前後が輸入感染症として届け出られています。
1週間から4週間ほどの潜伏期間をおいて、発熱、寒気、頭痛、嘔吐、関節痛、筋肉痛などの症状が出ます。
マラリアには5種類(熱帯熱マラリア、三日熱マラリア、四日熱マラリア、卵形マラリア、サルマラリアPlasmodium knowlesi)があります。その中でも、熱帯熱マラリアは発症から24時間以内に治療しないと重症化し、しばしば死に至ります。脳症、腎症、肺水腫、出血傾向、重症貧血など、さまざまな合併症がみられます。
出典:厚生労働省検疫所FORTHホームページ

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タイ保健省疾病管理局(DDC)局長のオパス博士によると、世界保健機関(WHO)は毎年4月25日に、マラリアの抑制と撲滅に向けた国際社会の取り組みを強調するために「世界マラリアデー(World Malaria Day)」を開催しています。2022年の「世界マラリアデー」は、2024年までにマラリアを撲滅するというタイ政府の方針に沿い、「マラリアの疾病負担を軽減し、命を救うためにイノベーションを活用する」というテーマで開催されます。

オパス博士は、タイは国家マラリア撲滅戦略2017-2026の結果、病気の制御と予防において前進したと述べました。診断と疾患キャリア制御の統合など、革新的な開発が成功につながりました。2017年から2021年にかけて、タイ国内のマラリア患者数は72%も激減し、2022年に入ってからの患者数はわずか731人にとどまりました。

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