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日本政府、「バンコクにおけるストリートチルドレンのための車両整備計画」を支援

2022年3月25日 配信

日本政府、「バンコクにおけるストリートチルドレンのための車両整備計画」を支援

日本政府は、草の根・人間の安全保障無償資金協力により「バンコクにおけるストリートチルドレンのための車両整備計画」にかかる総額1,313,400バーツの支援を行いました。2022年3月18日には、タイ子供財団ザ・ハッブで引渡し式典が執り行われました。


以下、在タイ日本国大使館によるプレスリリースです。

 

日本政府、「バンコクにおけるストリートチルドレンのための車両整備計画」を支援

令和4年3月18日、タイ子供財団、ザ・ハッブにおいて本案件の引渡し式典が執り行われ、タイの子供財団理事長、ターリサー・ワッタナケート博士と、同財団のイルヤ・スミノフ事務局長代表、そして、在タイ日本国大使館から大場雄一次席公使他、関係者が出席しました。

子ども達がストリートチルドレンになる主な原因は、家庭内暴力・児童婚・貧困等の家庭内問題と言われています。家出をした子どもたちが自ら生計を立てる方法は限られているため、「薬物の運び屋」や「売春」等の違法産業に走るケースもあります。また、路上で生活すると入浴の機会がないなどの衛生的な問題を抱えてしまいます。このため、本来子どもたちに確保されるはずの基本的な権利を行使できないまま、危険な生活を送らざるを得ません。このようなストリートチルドレンはタイ全土で約20,000人いると推計されており、公的機関の下で保護されているのは、その内でも約5,000人にとどまるとされています。

バンコク都ポーンプラーブ区に所在している同財団は、同区にあるフアランポーン駅周辺で生活しているストリートチルドレンを保護し、公的機関に行くことができない子供達の社会的自立及び社会復帰を目指して活動してきました。宿泊施設では、宿泊に加えて、シャワー、1日3食の提供、及び教育の提供の他、団体所有のバンを使用し子どもたちの社会的自立のための施設外活動を実施しています。しかし、既存のバンは17年間にわたり使用しており、買い替えが必要となっていますが、寄付金のみで運営しているため、新車購入の予算を確保することが不可能な状況です。

これらの状況を受け、日本政府の支援により、新たにバン1台を整備し、課外授業や校外学習に参加し、教育の機会を得ることができるよう、草の根・人間の安全保障無償資金協力による支援を行いました。今回の支援により、子供達の社会的自立に向けた成長が期待できます。

日本政府は今後も、人間の安全保障のための取り組みを支援していきます。

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