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2022年3月14日に彩流社から発売の「国を越えて アジアの芸術」は、アジア演劇の歴史と現在。 本書は「アジア」に焦点をあて、それぞれの国や地域によって括られるしかない芸術であってさえも、アートだからこそ国を越える可能性があることを、研究者やそれぞれの国や地域で活動するアーティスト、国際共同制作などのプロジェクトを行う人々、各界の第一線で活躍する人達への取材により追い求めた論集です。タイについては「タイの演劇とタイの社会(千徳美穂)」にて触れられています。定価は3,500円+税。
国を越えて アジアの芸術
[編著]高橋 宏幸
[発売予定日]2022年3月14日
【紹介】
アジア演劇の歴史と現在。
本書は「アジア」に焦点をあて、それぞれの国や地域によって括られるしかない芸術であってさえも、アートだからこそ国を越える可能性があることを、研究者やそれぞれの国や地域で活動するアーティスト、国際共同制作などのプロジェクトを行う人々、各界の第一線で活躍する人達への取材により追い求めた論集である。それら国家を越えうる「アジアの芸術」を通して、我々自身が持つ価値観・芸術観がいかに「西洋の規範」に則っていたのか、もしくは、いかにすれば、その規範を相対化することができるのかを問い、現代演劇や舞台芸術の最前線で「いま・なに」が行われているのかの認識を深め行こうとする書である。
【目次】
1 「アジアで芸術を思考すること(高橋宏幸)」
2 「アジアで舞台芸術を行うこと/ベトナムとミャンマーを中心に(宗重博之)」
3 「アジア演劇の歴史と現在(佐藤信)」
4 「アジアツアーと台湾と日本で演劇をつくること(流山児祥)」
5、6「京劇レクチャーとデモンストレーション(張春祥・新潮劇院主宰)」
7 「文化交流を実践する/フィリピンより(鈴木勉)」
8 「演劇でつなぐアチェ(インドネシア)とコーディリエラ(フィリピン)/リサーチから組み上げる対話のための応用演劇(花崎攝)」
9 「在日という視点と自作について(鄭義信)」
10 「2014年、セウォル号惨事以降の韓国演劇(石川樹里)」
11 「タイの演劇とタイの社会(千徳美穂)」
12 「アジア共同体の理念について(佐藤洋治)」
13 「台湾の演劇と日本の演劇(林于竝・国立台北芸術大学)」
14 多民族国家としてのシンガポールの演劇と文化政策(滝口健)」
15 「祭祀とトランス 南インドとバリ島から、身体行為の原点を考える(石井達郎)」
16 「中国現代演劇の歩み-文革終結以後を中心に(瀬戸宏)」
【著者プロフィール】
高橋 宏幸 (タカハシヒロユキ) (編著)
たかはし・ひろゆき TAKAHASHI Hiroyuki
1978年、岐阜県生まれ。演劇批評家。
桐朋学園芸術短期大学演劇専攻准教授。早稲田大学、日本女子大学などで非常勤講師。
世田谷パブリックシアター「舞台芸術のクリティック」講師。座・高円寺劇場創造アカデミー講師。俳優座カウンシルメンバー。『テアトロ』『図書新聞』などで舞台評を連載。評論に「アゴラからアゴーンへ 平田オリザの位置」、「マイノリティの歪な位置 つかこうへい」(『文藝別冊』河出書房新社)、「海のノマドロジー 『国性爺合戦』をめぐって」(『舞台芸術』vol.22)「プレ・ アンダーグラウンド演劇と60年安保 武井昭夫と福田善之」(『批評研究』)、「原爆演劇と原発演劇」(『述』)など。Asian Cultural Councilフェロー(2013年)、司馬遼太郎記念財団フェロー(第6回)。
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