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新型コロナウイルス・オミクロン株の感染拡大が続く中でタイ保健省は、厳格な感染拡大抑制策がとられなければ、2022年の早い時期に1日の新規陽性者が3万人に達する可能性があると警告しています。2021年12月28日にタイ国営メディアNNTが伝えています。
タイ保健省は、12月27日の時点でオミクロン株の症例が514例に急増したことで、危機レベルを3に引き上げました。さらに2022年の新型コロナウイルスの状況について、3つのシナリオを算出しました。
最良のシナリオでは、1月下旬に1日の新規陽性者数が平均10,000人程度になります。
2番目に良いシナリオは、コントロールが中程度で、1月下旬に1日の新規陽性者数が平均15,000〜16,000人になります。
最悪のシナリオでは、感染力の強いオミクロン株に対して追加の予防措置をとらない場合で、1日の新規陽性者数が平均3万人に達します。その場合、死亡者は1日に170〜180人となります。しかし、より厳しい対策とワクチンの普及を加速させれば、1日の死亡者数が60〜70人程度となる見通しです。
最良のシナリオと2番目のシナリオでは、1日の陽性者数は1月下旬から2月上旬にピークに達し、1~2カ月で流行は収束します。
最悪のシナリオでは、3月上旬にピークを迎えた後で減少に転じ、収束までに3~4カ月を要します。
なお、タイでこれまで確認されたオミクロン株の514の症例のうち、約90%は無症状か軽い症状でした。
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