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タイは1935年に制定された賭博法(พระราชบัญญัติการพนันพุทธศักราช 2478)で、政府が公認する競馬など以外の賭博は禁止になっています。ムエタイや闘鶏、闘魚、闘虫、麻雀、お祭りで行われるボートレースも、許可を取れば合法。合法的なカジノはタイ国内にはありません。また海外で合法的に運営されているオンラインカジノも、タイ国内でのプレイは違法です。
タイ国立開発行政研究院(NIDA; National Institute of Development Administration)の調査センター(NIDA Poll)は2021年12月12 日、「カジノ合法化」に関する世論調査の結果を明らかにしました。調査は2021年12月6日から8日にかけて、18歳以上の1,318人を対象に実施されました。
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「カジノに行ったことがあるか」との質問に対し、「行ったことがない」が93.7%、「海外で行った」が4.4%、「国内で行った」が0.91%、「国内外で行った」が0.91%、「わからない」が0.08%でした。
「カジノ合法化について」は、「まったく同意しない」が46.51%、「とても同意する」が21.25%、「かなり同意する」が18.13%、「あまり同意しない」が10.32%、「わからない」が3.79%でした。
カジノ合法化反対派の意見は「家族の対立、債務問題、犯罪を引き起こす可能性がある」「仏教国にはふさわしくない」など。合法化賛成派の意見は「税金を徴収できる」などでした。
「カジノマシンとオンラインカジノ」については、「両方の合法化は駄目」が68.51%、「両方の合法化を」が23.37%、「カジノマシンの合法化を」が2.28%、「オンラインカジノの合法化を」が2.05%でした。
「親戚や友達とトランプでお金をかけるのは?」との質問には、「合法にしてはいけない」が47.72%。「人数や掛け金や場所などのルールを決めた上で合法に」が33.54%、「合法化を」が14.87%でした。
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パンデミック前はカジノを楽しみたいタイの人は、カンボジアなど隣国を訪れてプレイしていました。隣国を訪れることが容易でないパンデミック下では、国内での闇カジノの摘発が度々行われています。
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