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タイ銀行(Bank of Thailand-ธนาคารแห่งประเทศไทย)とタイ銀行協会(The Thai Bankers’ Association-สมาคมธนาคารไทย)の2021年10月23日の発表によると、タイの商業銀行は、10月1日から17日の間に、10,700人のカード保有者の銀行口座から約1億3,000万バーツを盗んだサイバー詐欺師から、クレジットカードやデビットカードの保有者を守るための対策を講じました。(参照 知らないうちに口座残高が減少、タイ銀行「海外のオンラインストアが原因」)
新たに導入されたサイバー窃盗対策の仕組みでは、すべての商業銀行が特に海外との取引において、少額の取引が頻繁に発生するなどの異常な取引を注意深く監視することになっています。また、顧客の口座でオンライン取引が行われた場合、銀行は顧客に通知を行います。
タイ銀行協会によると、商業銀行はすでに、被害に遭ったすべてのデビットカード保有者に補償を行い、影響を受けたクレジットカードを停止し、異常な取引を取り消しました。
また、タイ銀行とタイ銀行協会が商業銀行の代表者と協議した結果、今後、クレジットカードやデビットカードを使ってオンライン取引をする人に、店側が口座からお金を引き落とす前にワンタイムパスワード(OTP)の入力を求めることにしたと明らかにしました。
ワンタイムパスワードは、クレジットカードやデビットカードを使ったオンライン取引やネットバンキング取引の際に、毎回画面に表示される4〜6桁のコードで、カードの所有者とカードの使用者が同一人物であることを確認し、不正を防止するためのものです。
タイ銀行とタイ銀行協会は、タイの電子バンキングのリスク管理は国際的な水準に達しており、不正防止システムはあらゆる脅威に対処するために継続的に開発されていると保証しています。
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